砥上 裕將さん著の「線は、僕を描く」を読みました。
2020年の本屋大賞の第3位の作品です。
漫画化もされ、今年の10月には横浜流星さん主演で映画化もされるようです。
これまで読んだ本の中で一番良いと思った本です。
ぜひ皆さんにも読んでほしいです。
あらすじ
両親を交通事故で失い、喪失感の中にあった大学生の青山霜介は、
講談社HPより
アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠・篠田湖山と出会う。
なぜか湖山に気にいられ、その場で内弟子にされてしまう霜介。
反発した湖山の孫・千瑛は、翌年の「湖山賞」をかけての勝負を宣言する。
水墨画とは筆先から生み出される「線」の芸術。描くのは「命」。
はじめての水墨画に戸惑いながらも魅了されていく霜介は、
線を描くことで回復していく。そして一年後、千瑛との勝負の行方は。
感想
水墨画というあまり馴染みのない芸術の話なので、少し難しいかな、と思って読んでいたのですが、
描写がとても分かりやすく描かれていて、すごく読みやすかったです。
また、描かれる水墨画の作品や、情景の描写がとても美しくて物語にぐっと引き込まれます。
水墨画はモノクロの芸術であるため、生命の動きや輝きを表現することがとても難しい
そんな中でも、それを表現するために深く対象物を見て、また自分自身とも深く向き合って、作品の完成度を高めていく。
芸術と向き合う人間力の高さやひたむきな姿に心を打たれました。
まとめ
これまで読んだ本の中で一番良かった本です。
まだ読んでいない方は是非読んでみてください!
価格:1,650円 |