又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんの「その本は」を読みました
「その本は~」で始まる長短さまざまな物語が詰め込まれていました
発想力が豊かでとても面白かったです
「その本は」
本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。
「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。でもわしは、本が好きだ。だから、本の話を聞きたいのだ。
お前たち、世界中をまわって『めずらしい本』について知っている者を探し出し、その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。
そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ」旅に出たふたりの男は、たくさんの本の話を持ち帰り、王様のために夜ごと語り出した――。
ポプラ社HPより
お笑い芸人の又吉直樹さんと絵本作家のヨシタケシンスケさんが「その本は~」で始まる物語を考えて、詰め込んだものです
どちらも大好きな作家でとても楽しみにしていました
読んでみると期待を裏切らず、どちらも発想力が豊か、というか発想に限界がないという感じでいろいろな世界を感じることができました
印象に残った部分
第7夜の交換日記の物語
第7夜の交換日記の物語が印象に残っています
絵本作家になるという夢が同じな小学生の男の子と女の子の甘酸っぱい青春物語です
すごく引き込まれて、最後は泣いてしまいました
ありきたりなストーリーとわかっていてものめりこんでしまう表現力がありました
第9夜のまっしろな本の物語
第9夜のまっしろな本の物語も感動しました
今ブログを書きながらもう一度読み直してまた泣いてしまいました
娘の結婚式はだいぶ先ですけれども、すごく感情移入してしまいます
とても感動する物語ですので皆さんに読んでほしいです。
第12夜の評判がわるい本の物語
第12話の評判が悪い本の物語もとても印象に残っています
本を書くことはボトルに手紙を入れて海に流すようなこと
その本を求めている人の手に渡る奇跡を信じていること
本との出会いや気づきを大切にしていきたいと思いました
まとめ
「その本は」はいろいろな気付きのある本でした
とても読みやすいし、面白い本ですのぜひ読んでみてください!
価格:1,650円 |